日本口腔外科学会専門医

当クリニックの院長は、日本口腔外科学会の専門医を習得しており、岐阜市民病院、岐阜大学などに23年間勤務しておりました。
この経験により、例えば、親知らずが痛いのでどうしようとか、お口の中にできものができたとか、お体の病気があるので歯科治療をうけるのが心配とか、お口の中やまわりのケガをしてしまったといった患者様につきまして、今までの経験を十分に生かした診断、治療をさせていただきます。

口腔外科とは

口腔外科は、お口まわりに生じたトラブルを解決する専門の歯科診療科です。
当クリニックでは

  • 親知らずや埋伏歯の抜歯
  • 急性の歯肉や顎の炎症
  • 顎関節症
  • お口や歯の外傷
  • お口の中のできもの(腫瘍など)
  • 口の中の粘膜疾患
  • 全身疾患のある方の歯科治療

などの治療をおこなっております。

抜歯

抜歯のイメージ画像

当クリニックでは虫歯や歯周病や外傷などのため保存困難となった歯の抜歯のほか血液がサラサラになる薬をのんでいるなど全身疾患のため通常では困難な抜歯、親知らずや埋伏歯の抜歯など大病院に紹介となるような抜歯もほとんどが自院で対応可能です。

急性の歯肉や顎の炎症

急性の歯肉や顎の炎症のイメージ画像

口の中の炎症の原因は、歯周病をはじめ、根尖病巣(歯の根の先に膿が溜まる病気)、歯根破折(歯の根が折れる症状)、智歯周囲炎(親知らずの周囲に炎症が起きる病気)など様々です。
歯周病が原因で歯肉に膿瘍ができ痛みや出血や膿がでたりすることやむし歯が大きくなり歯髄に達し、そこに細菌が侵入して炎症を起こし、これをさらに放置すると、細菌の感染が歯根の先端部や歯槽骨(歯を支える骨)に広がり根尖病巣を作り、そして顎の骨にまで炎症が広がることもあります。
さらに顎の骨の炎症は、放置しておくと顎の骨だけにとどまらず、近接する組織へと炎症が広がっていく可能性があります。上顎の骨の場合には、歯性上顎洞炎(歯を原因とする蓄膿)を引き起こしたり、目や脳などへ広がる危険があり、下顎の場合には、首や前胸部分にまで、炎症が広がることがあります。
当クリニックではこういった口の中の急性炎症に対する原因の診断および消炎処置(薬物療法(抗菌薬の投与)や膿瘍の切開、排膿など)と炎症が収まった後の原因の処置を行います。

顎関節症

顎関節症のイメージ画像

顎関節症は、顎の痛み、顎が鳴る、口が開けづらいなどの症状に悩まされる疾患です。歯ぎしり、食いしばり、咬合異常、顎の損傷など、さまざまな原因があり、多くの因子が重なり合って発症すると考えられています。
こうした違和感を放置していると、強いあごの痛みや開口障害や頭痛や肩こりなどを引き起こすので、早めに対処しましょう。
当クリニックでは、顎関節症の患者様の診断を行い、薬物療法や理学療法を進めていきます。また、必要に応じてオーダーメイドのマウスピースを作成いたします。
口を開くときに痛みを感じる、口が開きにくい、異音がする、などの症状がある方は、ご相談ください。

お口や歯の外傷

お口や歯の外傷のイメージ画像

事故やスポーツなど外傷によって歯牙を損傷したり、唇や粘膜が切れてしまった場合は、早めの処置が必要です。
また、ぶつけて歯が抜けてしまったような場合や、グラついていた歯が抜けてしまったような場合もすぐにご来院いただければ、早急の処置により歯を残せる可能性があります。
抜けた歯は、根元を強くこすらないように注意して軽く水洗いし、乾燥させないようにできれば牛乳に入れるか、飲み込まないようにお口の中に入れてご持参ください。

お口の中のできもの(腫瘍など)、口の中の粘膜疾患

口内炎

口内炎は頬や唇の裏、舌や歯茎の表面など、口の中であればどこにでも出来ます。表面の粘膜が剥がれてむき出しになるため、刺激に対して痛みを覚えます。最も一般的な口内炎はアフタ性口内炎で通常は1週間ほどで自然に治ります。治療としては薬物療法やレーザー治療を行います。
その他にカンジダ性口内炎、カタル性口内炎、ヘルペス性口内炎などがあります。

粘液嚢胞

下唇や頬、舌の下などの粘膜に小さな水ぶくれのようなものが出来る場合は、粘膜嚢胞の可能性があります。
口の中のある小唾液腺が何らかの原因で損傷することで起こります。治療としては、摘出をします。

腫瘍

良性、悪性含め口の中にも腫瘍は出来ます。
視診、触診、画像検査、臨床所見などから良性と思われるものは刺激となるような原因を除去し摘出し、病理検査にて確定診断させていただきます。
悪性が疑われる場合は速やかに連携している大病院へご紹介させていただきます。

サイナストラクト(フィステル)

歯肉にぷくっとした膨らみが出来るのが特徴になります。歯の神経が感染し、歯の根の先に膿の袋(嚢胞)を作る病気です。膿がだんだんたまってくると膿をだすための排出口ができます。痛みなどの症状がないとしても自然に治ることはないので、原因となっている歯の根の治療が必要です。

口腔カンジダ症

口の中にあるカンジダ菌が、白い膜のようなものを作る病気です。白い膜をこすると取れるのが特徴で、抗真菌薬や塗り薬で対処します。

前がん病変

口腔扁平苔癬

口腔扁平苔癬とは、口腔粘膜に生じた角化異常を伴う難治性の慢性炎症性疾患です。口腔粘膜、特に頬粘膜に白いレース状の病変を形成することが多く、びらんや潰瘍を伴うときもあります。症状はあまりない場合や強い痛みを生じるなど様々です。
自己免疫疾患やアレルギーが関係しているといわれており、癌化率は1%といわれております。ステロイド軟膏の塗布など薬物療法や経過観察を行いながら口腔衛生状態を良好に保つため定期的なメンテナンスを行います。

白板症

白板症は、歯肉や舌の横などにこすって取れることはない白斑ができます。約5~10%の確率で癌化する可能性があります。刺激による原因の可能性がある歯の鋭縁や入れ歯など治療やたばこを吸う場合は禁煙が必要です。治療は外科的切除となるため、当クリニックでは連携する病院へご紹介させていただきます。

当クリニックでは局所麻酔で対応可能な手術はほとんど自院で行うことができますが、悪性が疑われる場合や特殊な検査が必要な処置、全身麻酔での処置や入院が必要な処置(顎骨骨折や重度の炎症、大きな病変の手術など)などは連携している大病院へご紹介させていただきます。